有床診療所の外観イメージ

「入院が必要になったら、大きい病院に行くしかないんですよね。」

受付でこうした質問をいただくことがあります。体調に不安を感じたとき、「通院で済むならいいけど、もし入院になったら……」と考えて、足が止まってしまう方は少なくありません。

実は、外来の診療だけでなく入院にも対応できる診療所があります。「有床診療所」と呼ばれる医療機関で、大きな病院とは少し異なる形で地域の医療を支えてきた存在です。ただ、その仕組みや役割を知る機会はあまり多くないかもしれません。

ここでは、有床診療所がどういう医療機関なのか、普段通っているクリニックとどう違うのかを整理しながら、「外来だけではない安心」という選択肢についてお伝えします。

外来から入院の相談まで、一つの医院で対応できる内科をお探しの方へ

「ちょっとした体調の変化を相談したい」「もし入院が必要になったときも、顔の見える先生にお願いしたい」。そうした思いに応えられる医療機関を探している方にとって、有床診療所は選択肢の一つになります。

髙石内科胃腸科は、墨田区で昭和26年に開設して以来、60年以上にわたり地域の医療に取り組んできた有床診療所です。12床の入院病棟を備え、外来での相談から検査、そして必要に応じた入院まで、一つの医院のなかで対応しています。院内にはCTや超音波検査、内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)などの検査設備があり、大腸ポリープ切除をはじめとする検査入院にも対応可能です。夜間も看護職員を含む2名体制で勤務しており、宿直医を含め24時間医師が常駐する環境を整えています。

同じ建物の3階から5階には介護付有料老人ホーム「ライフ髙石」を併設しており、医療と介護がつながる環境もあります。「思いやりのある人間味豊かな医療を通じて地域医療に貢献する」という理念のもと、まずはお気軽にご相談ください。

まずは相談してみる

有床診療所とは|普段のクリニックや大きな病院との違い

有床診療所と他の医療機関の違いのイメージ

「有床診療所」という言葉を初めて聞いた、という方は珍しくありません。当院でも「ここは入院もできるんですか」と驚かれることがあります。

有床診療所とは、19床以下の入院用ベッドを備えた診療所です。医療法ではベッドが20床以上なら「病院」、それ以下は「診療所」と定められています(医療法第1条の5)。普段通うクリニックの身近さがありながら、入院にも対応できる医療機関だとお考えください。

普段通うクリニック(無床診療所)との違い

街なかの内科クリニックの多くは入院用ベッドを持たない「無床診療所」です。全国の一般診療所の約95%を占めており、入院が必要になれば別の医療機関への紹介となるのが一般的でしょう。

有床診療所なら、普段の外来で顔を合わせている医師やスタッフが入院中も担当します。経過や服薬の情報がそのまま引き継がれ、同じ説明を繰り返す負担がありません。

大きな病院との違い

大学病院や総合病院は高度な手術や専門的な治療を担う医療機関です。紹介状が必要だったり予約に時間がかかったりと、気軽に相談しにくい面もあるでしょう。

有床診療所は「クリニック」と「病院」のあいだに位置します。普段の相談は外来で対応しつつ、検査入院や短期の治療が必要になれば同じ医院で対応できる。この「もう一段の安心」が、受診のハードルにも影響すると感じています。

減り続ける有床診療所

有床診療所は年々減少しており、全国でも約5,000施設ほどです。かつて2万施設を超えていた時期と比べると、地域の身近な入院機能が少しずつ失われてきました。生活圏に有床診療所があること自体が、安心材料の一つといえるかもしれません。

どんなときに有床診療所が安心か|外来から入院までの流れ

外来から入院までの流れのイメージ

「入院」と聞くと重い病気を連想するかもしれません。ただ、有床診療所での入院は大きな病院とは少し性質が異なります。当院を例に、入院が安心につながる場面と、受診から入院までの流れをお伝えします。

検査の結果、入院での対応が望ましいとき

大腸ポリープを内視鏡で切除する場合がわかりやすい例です。外来で対応できることもありますが、大きさや位置によっては入院での経過観察が望ましいでしょう。当院では大腸ポリープ切除術のほか、胃カメラや大腸カメラの検査入院にも対応可能です。

「そのまま入院になるのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、要否は医師が検査結果をもとに説明のうえ判断するものです。まず外来で進め方を確認するところから始めてみてください。

脱水や急な体調不良で、そのまま入院できるとき

夏場にとくに多いのが脱水です。「点滴だけ受けて帰ろうと思ったけれど、思った以上にしんどかった」という声は受付でも珍しくありません。高齢の方に限らず、働き盛りの世代でも猛暑のなかで脱水が進んでいることがあります。

ふらつきがひどい方やお一人暮らしの方だと、帰宅後の安静が難しい場合もあるでしょう。そうしたとき「そのまま入院して回復を待つ」という選択肢があるのは、有床診療所ならではです。当院では栄養状態回復のための短期入院にも対応しています。

診断後の不安が強く、帰宅がつらいとき

検査で所見が出たとき、「このまま家に帰って大丈夫なのか」と不安になる方がいらっしゃいます。説明を聞いて頭では理解していても、一人で夜を過ごす心細さが残ることもあるでしょう。

当院は宿直医を含め24時間医師が常駐しています。不安が強い方には、経過観察を兼ねた入院をご提案する場合もあります。「医師やスタッフがそばにいる環境で休みたい」という理由で入院を選ばれる方は少なくありません。ご本人の気持ちに寄り添った判断ができるのも、小規模な有床診療所の柔軟さだと感じています。

大きな病院を退院した後、まだ不安が残っているとき

大学病院や総合病院は、主に重い病気や緊急性の高い症状に対する治療(急性期医療)を担う医療機関です。そのため、検査や手術などの治療によって状態が安定した後は、地域の病院やかかりつけ医に治療を引き継ぎ、継続的な診療や健康管理を行っていく体制が整えられています。このように医療機関が役割を分担することで、患者さんが必要な医療を適切な場所で受けられるようになっています。一方で退院する側からすると「まだ万全ではないのに」「自宅で過ごす自信がない」と感じることもあるでしょう。

受付でも「もう少しどこかで診てもらいたかった」というご相談を受けることがあります。こうした場合に有床診療所が受け皿になれる場面があります。体力回復や生活リズムを整えるための短期入院にも当院は対応可能です。大きな病院での治療経過を共有いただき、当院の医師が引き継ぐかたちで受け入れています。

通院先と入院先がつながっている安心

「入院は別の病院で、退院後の通院時にこれまでの経過を改めて説明しなければならなかった」。受付では、このような声を伺うことがあります。外来診療から入院、そして退院後の通院までが同じ医療機関でつながっていれば、これまでの診療経過や体調の変化が医療スタッフ間で共有されやすくなります。患者さんにとっても説明の負担が軽減され、安心して継続的な医療を受けていただくことにつながります。

受診から入院までの流れ

受診後すぐ入院を勧められるわけではありません。まず外来で症状を医師にお話しいただき、必要に応じてCTや超音波、内視鏡検査を行います。入院が望ましい場合は内容や期間を説明し、ご本人の同意を得てから進める流れです。

入院中は夜間も看護職員を含む2名体制で、宿直医を含め24時間医師が常駐しています。個室利用も可能です(16,500円(税込)/日)。判断がつかない段階でも、まずは外来でご相談ください。

「いざというとき」に備えて、元気なうちからできること

元気なうちからかかりつけ医をつくるイメージ

ここまで有床診療所の仕組みや安心できる場面についてお伝えしてきました。最後に、「今すぐ困っているわけではないけれど、先のことを考えておきたい」という方に向けてお話しします。

「大きい病院に行けばいい」で本当に大丈夫か

体調を崩したとき、まず「大きい病院に行こう」と考える方は多いでしょう。高度な治療が必要な場面で大きな病院の存在は欠かせません。ただ、入院のすべてに大きな病院が必要かというと、そうとは限りません。

検査入院や短期の治療入院など、地域の有床診療所で対応できるケースは少なくないのが実情です。知っている医師がいる身近な医院に相談できるかどうかは、いざというときの安心感につながります。

元気なうちに「相談先」をつくっておく意味

受付で長く患者さんと接していると、普段から通っている方ほど体調変化時の対応がスムーズだと感じます。経過を医師が把握していること、患者さん自身も診察の進め方を知っていること。その積み重ねが判断を早め、不安を小さくしてくれるのでしょう。

「健康診断のついでに」「ちょっと気になることがあったから」。そんなきっかけが、かかりつけの関係につながっていくケースを多く見てきました。

当院が有床診療所として続けてきたこと

髙石内科胃腸科は昭和26年の開設以来、有床診療所として地域の医療を担ってきました。12床の規模ながら、外来から検査、必要に応じた入院まで一つの建物で対応できる体制を維持しています。

内視鏡検査は大学病院や総合病院の専門医が担当し、患者さんがよく麻酔とおっしゃる鎮静剤を使い、検査時の負担に配慮した環境で受けていただけます。同じ建物内に介護付有料老人ホーム「ライフ髙石」も併設しており、将来的な介護の相談も含めた長いお付き合いを目指しています。

【Q&A】有床診療所についてよくある疑問

有床診療所とは何ですか?
入院用のベッドを備えた診療所のことです。医療法では、ベッドが19床以下の医療機関を「診療所」、20床以上を「病院」と分類しています。普段の外来診療に加え、必要に応じた入院にも対応できるのが有床診療所です。当院は12床の入院病棟を備えています。

大きな病院と有床診療所は、何が違いますか?
大学病院や総合病院は、高度な手術や専門的な治療に対応するための医療機関です。有床診療所はそれよりも身近な規模で、普段の診察と入院を同じ医院で受けられる点に特徴があります。検査入院や短期の治療入院には有床診療所で対応できるケースも多く、「大きな病院に行くほどではないが、入院しての対応が安心」という場面で力を発揮します。どちらが良い悪いではなく、状況に応じた使い分けだとお考えください。

入院は誰でもできますか?
入院は、医師が診察や検査の結果をもとに必要性を判断したうえでご案内しています。「入院したい」というご希望だけで入院できるわけではありませんが、まず外来を受診いただき、今の状態を医師と一緒に確認するところから始められます。判断がつかない段階でも、ご相談は遠慮なくどうぞ。

まず相談だけでも大丈夫ですか?
もちろんです。「入院するかどうかはわからないけれど、話を聞いてほしい」という方にも多くお越しいただいています。外来で症状や体調の経過を医師にお話しいただき、検査や入院の要否はそのうえで一緒に検討する流れです。結論が出ていない状態で構いませんので、気軽にお電話ください。

夏場に脱水で体調を崩した場合、すぐに入院できますか?
外来を受診いただき、医師が状態を確認したうえで入院が望ましいと判断した場合は、そのまま入院に移行できます。「点滴だけで帰れると思ったけれど難しかった」というケースにも対応しており、とくに夏場はこうしたご相談が増える時期です。

検査で所見が出て不安なのですが、入院して経過を見てもらえますか?
診断後に不安が強い場合、経過観察を兼ねた入院をご提案することがあります。当院は24時間医師が常駐しているため、夜間も体調の変化に対応できる環境です。「自宅に帰るのが不安」という気持ちがあれば、遠慮なく医師にお伝えください。

大きな病院を退院した後、まだ不安が残っています。相談できますか?
はい、ご相談いただけます。退院後に「もう少し経過を見てほしい」「自宅に戻る前に体力を回復させたい」と感じている方の受け入れにも対応可能です。大きな病院での治療経過を共有いただければ、当院の医師が引き継ぐかたちで入院をご案内できます。

入院中、家族はどのように関わることができますか?
入院中の状況やお身体の経過については、医師や看護スタッフからご家族へご説明します。面会の方法やご家族への連絡体制などは入院時にあらかじめご案内していますので、ご不明な点があればお気軽にお問い合わせください。個室のご利用も可能です(個室利用料:16,500円(税込)/日)。


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医院情報

医院名 髙石内科胃腸科
運営法人 医療法人社団 常壽会
所在地 〒131-0044 東京都墨田区文花1-21-3
電話番号 03-3619-3221
診療科目 内科・胃腸科・外科
URL https://jojyu-kai.jp/